TOP #76 エンディング・ノートについて

#76 エンディング・ノートについて

終活の一つとして注目されているエンディングノート

最近では書店や文房具店などで購入ことができ、以前より身近なものになっています

エンディングノートにはどのようなことを書いておけばよいのでしょうか

今回はエンディングノートの基本について簡単に説明します

 

エンディングノートの基本

相続について何の準備もしないままに突然相続がおきてしてしまった場合、

相続人はまず、法定相続人を特定し、相続財産を調べあげなければなりません

しかしこれらは、亡くなった本人であれば容易に知り得た事項だったとしても、実際に手続きをするときにその本人はいません。本人を抜きにして相続人が調査や収集を行わなければなりません

 

相続放棄をするのかどうか、

準確定申告や相続税の申告手続、

相続手続きの中には期限のあるものもあり、のんびりしてもいられません

相続は一生のうちに何度も経験することではありません

相続人は手探りで膨大な相続手続追われることになってしまいます

 

エンディングノートは、書き遺す本人のためというよりは、遺された遺族の負担を減らすために遺族のことを思って書き遺しておくべきうものといえるでしょう

 

エンディングノートは、必ずしも法的効力を伴うものばかりを書くものではありません

細かいことで悩む必要はなく、たくさんの情報を書き残すこともできます

エンディングノートの書き方の具体例

エンディングノートの形式に決まったものはありませんが、たとえば次のようなことと書き遺しておくとよいでしょう

今所有している財産(借金がある場合や、他人の連帯保証人になっている場合などは、その内容もすべて)
自分を中心とした家系図(再婚している場合や婚外子がいる場合も書いておく)
税理士や司法書士など、日頃から相談している専門家がいる場合はその情報
法律上きちんとした遺言書を書き遺しているかどうか

 

市販のセレモニーノートには記入する項目が多いものもありますが、すべてを埋める必要はありません

大事なのは、まずはやってみる、ということだと思います

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この記事を書いた人

いわみ会計事務所

代表

岩見 文吾

保有資格
税理士・公認会計士・行政書士・ファイナンシャルプランナー(CFP)
専門分野
相続・会計
経歴
いわみ会計事務所の代表を勤める。大手監査法人での勤務を経て、2013年にいわみ会計事務所を開業。会計監査業務のみならず、相続に関しても年間200件近くの相談に対応するベテラン。その他、相続に関する多数のセミナー講師も引き受けている。